電力自由化

電力自由化 はコメントを受け付けていません

自分にとって最適な電力会社を見つる

電力自由化によって、今まではその地域の電力会社が独占していた状態だったのが複数の会社が競合する状況になっています。
これにより、電気料金の安い所に乗り換えることができるだけでなく携帯電話料金とセットにすることで一気に費用を下げられるプランなどに変更することができます。

消費者にとっては非常にお得な状況ですが、その一方で電源の構成比を出している電力会社も存在します。
再生可能エネルギーをできるだけ多く使うなどして環境にやさしい電力を使いたい人におすすめです。
電気の在り方を今一度考えることで自分にとって最適な電力会社を見つけられます。

電源構成を公開している電力会社は実はかなり多く、今使っている電気がどのように構成されているかがわかります。
とある電力会社では火力だけで9割程度を占め、水力や再生可能エネルギーがわずかしか使われていないことが示されており、環境に配慮したものを使いたいと考えている人には二の足を踏むような状況です。

一方別の電力会社では石炭火力だけで4割程度を占めるなど二酸化炭素の排出が多めになっている状況になっていることもわかります。

電力自由化の比較をする際にこうした現状であることを多くの消費者が理解しなければならず、ある種の危機感を持たないといけません。

これらの電力会社は既存の電力会社ですが、電力自由化に伴って参入した民間企業でも電源構成がわかります。
ガソリンスタンドなどを経営しているところではLNG火力が多くを占める一方でバイオマス発電が2割程度占めるなど環境に配慮した電源構成になっているものもあります。

また卸電力取引所で電気を融通するケースも目立ちます。
この場合に気をつけたいのが、卸電力取引所に卸した電力がどのようにして作られたかが見えにくい点です。
原子力発電で作ったものを使用している可能性もあり、卸電力取引所で購入した比率が高いところはある程度注意して見ておく必要があります。

FIT電気とは

こうした中でFIT電気や再生可能エネルギーの比率が高い電力を比較検討することも可能です。
FIT電気とは再生可能エネルギーの買い取り制度によって買い取られたものを指します。

このため、同じ太陽光発電でも自前で確保したものとFIT電気で確保したものは区別しないといけません。
電源構成を見ても太陽光発電がそれぞれで含まれているケースも見られます。
FIT制度を用いて太陽光発電などを買い取る際の原資は消費者が支払う電気代に含まれています。
月に数百円程度を支払っており、そこそこの負担になっていることをあまり多くの人は知りません。

こうした中ですべてを自前の太陽光発電でまかなう電力プランも存在します。
すべてを太陽光発電でまかなうことで二酸化炭素の排出量は全く存在しないことになり環境にかなり配慮したものであることは言うまでもありません。

この仕組みとしては自分の自宅に太陽光発電のパネルを設置し、自宅で発電したものを優先的に利用する際に用いられるものです。
停電しても非常用電源として利用できるのが魅力であり、夜間は提携しているところから電気をもらう形になっています。
将来的に太陽光発電のパネルを設置しようとしている人は一度検討しておくことが必要です。

石炭火力などに頼らざるを得ない状況がある

ただ再生可能エネルギーだけで多くを占めるようなケースは少なく、限界もあります。
水力発電の比重を高くしているところでも2割弱しかなく、再生可能エネルギーを足しても過半数には達しない状況であるため石炭火力などに頼らざるを得ない状況です。

つまり再生可能エネルギーを使ったものにしたいと考えても現実的にはその選択肢は乏しいだけでなく費用面で高止まりしているのが実情です。
もちろん環境に配慮したものを使っていくのは大事であるものの、電力自由化の魅力は電気料金を安くできることでもあるため、そのあたりの折り合いをどうつけていくかも重要です。

また現時点では原子力発電がまだそこまで稼働しておらず、今後稼働し始めた際にどう変化するかが不透明です。
二酸化炭素の排出量こそ減るものの、これまでに起きた事故への不安などもあってすぐにたくさん稼働させることは難しいです。
電力自由化が始まったことは今まで何も考えずに見過ごしてきた電気の在り方を問う状況でもあります。

そして、どういう電気が望ましいかを考える時期でもあります。
興味がない人は電気料金の安いところやポイントのつくところで探し、電源構成に興味がある人はその部分で電力会社を探す新たな時代へ突入しています。

電力自由化に伴い、全国の電力会社から電気を購入できる時代となっています。
風力発電に強いエリアから電気を購入できる時代であり、そうすることで支えていくことも可能です。
多くの人がそれぞれの思いから好きな電力会社を選ぶ時代を迎えており、そのためにも比較検討を事細かにしていくことが大切です。
そして納得する形で利用していくことが望ましいです。

最終更新日 2025年6月9日 by quasportl