
日本では少子化が顕著になっていて政府も積極的に政策を進めていますが、行政の施策だけでは解決できない問題点があるというのが現実です。
その代表が女性の社会進出による出産年齢の晩婚化であり、以前であれば二十代前半で出産を経験する人の割合が高かったのですが、現在はそれが三十代にまで上昇しています。
若い世代では経済的に子供を育てるのが難しい
これは経済的な問題も関係していて、若い世代では経済的に子供を育てるのが難しいというのが大きな理由です。
しかし、胎児を生育するには母体の状態が影響してしまい、年齢が高くなると出産に関係した機能だけでなく体力面も低下してしまうので、女性側の体を考慮して妊娠を諦めてしまうケースもあるでしょう。
この年齢という問題と出産したいという願望を上手に取り込み、解決させる究極の方法で考えられたのが代理出産です。
代理出産とは
代理出産とは特定のカップルから採取した精子と卵子を医学的に受精させ、その受精卵を全く関係の無い第三者の女性の子宮に送り込み、その女性が胎児の成長と出産を担うというやり方を言います。
この場合の母体になる女性は出産に対して問題が若い世代の人が引き受けることが多くなっていて、代理出産を引き受けてくれた人には一定の報酬が支払われることになります。
これは子供を産むという行動が大きな負担になってしまい、その代償という意味もありますが、自分の体で育てた子供を本来の親に戻した後は無関係になるというストレスを軽減するためでもあります。
あくまでもビジネスとして出産する代理出産
女性には元から母性が備わっていて、お腹の中に子供がいて少しずつ成長している姿を見ていると、いくら自分の遺伝子を持っていないとわかっていても愛情を持って当然です。
しかし、最後は必ず本当の親のところに戻さなければいけないので、あくまでもビジネスとして出産するという形式を行った方が、代理出産を行った女性も割り切ることができるでしょう。
そして何よりも、努力しても自分の子供が授からなかったカップルの元に二人の遺伝子が入った子供がやって来るのですから、その喜びは他では例えようがありません。
代理出産は海外では一つのビジネスモデルとして確立していますが、日本では道徳的な観点から率先して行うには戸惑いを生じてしまう人が多くいます。
まとめ
ただ現実問題で妊娠を望んでいても年齢や肉体的な問題から出産ができない女性がいるのは確かであり、推奨するのは難しくなっていますが、望んでいるカップルの元に子供を授けるというのは、無関係の人が口を挟む問題では無いと言えるでしょう。
最終更新日 2025年6月9日 by quasportl